さまざまな備忘録

好きなものへのラブレターばかり

マジカルミライ2021のライブで考えていたこと

 マジカルミライ2021に行ってきました。去年は行けなかったのですが、今年はどうにか大阪も東京も行けて良かったです。
 久しぶりのイベントでたくさん人がいて楽しかったです。ただ大阪の時には遠出が久しぶりすぎて帰ってきた後に筋肉痛で全てが終わってしまったのでもうちょっと体力をつけたいとしみじみ思いました。

 大阪のライブでも東京のライブでも、なんというか初音ミクの変わらなさにとても助けられてしまいました。マジカルミライでミクさんに会えなかった間、本当に色々あって色々なことが変わってしまったのですが、ミクさんは相変わらずミクさんらしくステージの上で歌って踊っていてくれてとても嬉しかったです。世の中の状況に言及すらしない感じ……。
 大阪のライブは普通に楽しかった~! とほぼそれだけの気持ちで帰ってきたのですが、東京のライブに行ったら変なところに刺さって号泣してしまったので折角なので文章としてまとめておこうかなと…。ところでマスクをした状態で号泣すると苦しくて死にますね。
 去年、愛されなくても君がいるで号泣してしまったのですが、今年も同じく泣いてしまいました。とは言え、去年とは違うところの歌詞がぐっと来てなのでちょっとだけ理由は違うのです。
 計算が合っていれば来年の3月8日でミクさんのライブに行き始めて丸10年になります。再来年はミクさんに会ってから16年で、ミクさんの年齢と出会ってからの年数が重なります。長い月日が過ぎてミクさんのことが好きなのは今も変わらないのですが、その気持ちには波があってめちゃくちゃ好きな期間や普通に好きぐらいの期間があったりします。今は割とめちゃくちゃ好きな期間が長く続いているという感じなのですが、そのうちまたミクさん普通に好き期間がやってくるのだろうという予感があります。
 これはミクさんに限ったことではなくてありとあらゆるコンテンツで言えることなのですが、このコンテンツを一生好きでいられる自信があると思えるぐらいそのコンテンツが好きでも熱が冷めるというか、好きの気持ちの種類が変わるというか、とにかく「一生好きでいられる自信があるほど好き」から「普通に好き」ぐらいになる瞬間や運が悪いと飽きたり嫌になってしまう場合があります。
 今、スマホゲームを熱心にやっています。このゲームがとても好きで毎日ログインして毎回イベントにも参加して…というのを五年ぐらい続けているらしいのですけど、いつか毎日ログインしていたのが数日おきのログインになって、ログインすらしなくなって、Twitterリツイートで回ってきたサービス終了のお知らせを眺めて「昔すごいやってたな~! サービス終了悲しい…。最近ログインすらしてなかったけど…」とかツイートするのかもしれないと思うと本当に悲しくなります。
 今のところその予定は一切ないんですけど、自分が離れるにしろコンテンツ自体が終わるにしろ自分が何かを好きな気持ちは自分が思っているほど永遠ではないようなのです。
 だから、ミクさんも今はとっても好きだけど、そのうちなんとなく落ち着くことがあるのだろうと思っています。その時、愛されなくても君がいるで「愛されなくてもいいよ 君がいるなら」と歌っていたミクさんはどう思うんだろうとよく考えます。
 「愛されなくてもいいよ 君が望んだら 今日も 明日も 初音ミクでいられるの!」と歌っているぐらいだから、初音ミクでいられなくなるのかな。自分がログインしなくなって課金もしなくなったソーシャルゲームがサービス終了するみたいに初音ミクでいられなくなるのかな。
 そうぼんやり考えていたのですが、「あの人が どこかへ消え去っても 君がまだ そばにいてくれるなら」という歌詞を聴いてハッとしました。
 愛されなくても君がいるで私はミクさんから見た「君」だと思っていたんですけど、同時に「あの人」にもなり得るのだろうなと。
 私というあの人がいなくなっても別の誰かという君がいてくれるなら初音ミクはそのままなんですよ。別にスマホゲームにログインしなくなることがサービス終了に直結するとは思っていない(間接的には繋がりそう)ですが、初音ミクスマホゲームみたいにログインしなくなったからといってサービス終了はしないんですよ。私が初音ミクを好いていようと好いていなかろうと他の誰かもいるし、そのおかげで初音ミク初音ミクのままなのでしょう。
 日々、色々なコンテンツに長続きしてほしいという気持ちで課金などしており、精神的に少しばかり不健全なお金の使い方をしているなと思うことがたまにあります。ですが、初音ミクに関してはその心配はないのかもしれないと思ったらとても安心しました。
 ライブの愛されなくても君がいるの直前、Tell Your WorldでうっかりGoogleのCMが作られた時のことを思い出して、自分はあの時と比べて色々と変わったけどミクさんの声はずっとミクさんだなと、しみじみ振り返って初音ミクの変わらなさが身に染みたから特にそう思ったのかもしれません。これまでの初音ミクはずっと初音ミクで、これからの初音ミクもずっと初音ミクでいてくれるのだと思ったら本当に嬉しくて気付いたら泣いてました。私の努力には関係なく、他の誰かという君がいてくれるから初音ミクはずっと初音ミクでいてくれるらしいのです。
 とは言え、私もまだまだ愛されなくても君がいるの中で歌われているあの人の立場になるつもりはないわけです。時間の使い方が下手すぎて大昔ほど絵を描いたりはできなくなりましたが、自分が楽しめる範囲でミクさんのイラストなど描いていけたらいいなと思うばかりです。
 来年はマジカルミライ10th Anniversaryとのことでまた参加できたらいいなと思います。年数の計算ができなくて10thなのかどうか数十秒悩みましたが、10th Anniversaryらしいです。もうそんなに経ったのかと驚きますが、とても楽しみです。早く来年春になって詳細情報が欲しいところです。
 来年の話をする時、いつも初めての恋が終わる時の「来年の今頃には どんな私が居て どんなキミがいるのかな」という歌詞を思い出します。自分がどんな私になっていても、きっと初音ミク初音ミクなんだろうなあとほっとしながら、マジカルミライの感想と見せかけた怪文書を締めくくることとします。

 

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ライブ会場入り口のミクさん看板

お花の妖精みたいな初音ミクちゃん可愛い!
大阪で撮りました。東京は…とにかくすごい人だった……!