自分の出した小説同人誌の表紙/遊び紙/本文用紙をまとめた①(A5(変形含む)サイズ編)
今まで出した同人誌の装丁について思い出せず様々な印刷所さんの注文履歴を見に行くことになるのが面倒なので、自分が今までに出した同人誌の装丁まとめ記事を書くことにしました。
装丁と言っても大したことはしていないので、基本的には表紙や遊び紙、本文用紙にどんな紙を使ったか実際の写真などを付けつつ整理しておくこととします。後は参考までにどこの印刷所さんにお願いしたかとかページ数とか。
その時何を考えてこの紙にしたかとかも思い出として書いておきます。後から恥ずかしくなりそう。
というか写真を付けたんですけど下手すぎて参考にならなさそう。そのうち気合いを入れて撮り直して差し替えたいものです。
それとタイトルがA5(変形含む)サイズ編と書いてあるのはそのうち文庫本編も作りたいなと思っているからです。でも文庫本編そんなに書くことあるか？ ①なのは②も作れるぐらい本をたくさん出していこうな！という気持ちのあらわれです。
2014/01/12発行「静かに逢引致しましょう。」
・表紙用紙：オレンジエンボス 布地180kg(マットPP)
・遊び紙：エコブラウン75.5kg(前のみ)
・本文用紙：淡クリームキンマリ90kg
・ページ数：28P
・印刷所：オレンジ工房さん
布地エンボスの紙にマットPPを掛けると、単なるマットPPっぽい質感ではなくてざらざらしているのにさらっとしているみたいな感じになって面白いです。いきなり語彙力がない。
公園でのんびり手作りサンドイッチを食べたりする本だったのでお弁当を包む布っぽくしたくて表紙用紙を布地エンボスにしました。こうしてみると柄もお弁当っぽさがあるようなないような。
確か遊び紙もこっちのほうがそれっぽいよね！ という発想でした。弁当を包んできた布とサンドイッチを包んできた紙かな？
2015/07/05発行「どこですかっ、音楽室の幽霊さん！」
・表紙用紙：キュリアスIR206.5kg パール(マットPP)
・遊び紙：エコブラウン75.5kg(前のみ)
・本文用紙：淡クリームキンマリ90kg
・ページ数：28P
・印刷所：オレンジ工房さん
キュリアスIRって元はキラキラしてるんですけど、マットPPを掛けたためかなりキラキラが目立たなくなりました。
ですが、よく見るとキラキラしている！ という絶妙さが可愛いです。
これは以前、プリントオンさんのわくわくドキドキセットで同じようなキラキラした紙にマットPPをしてもらったのが可愛かったので、ちょっと違う紙でもやってみたという本です。
わくドキセットの時はエスプリグレイスにマットPPでぱっと見でもキラキラしていたんですが、こちらはよく見ないと分からないキラキラ具合になりました。
2016/05/03発行「わたし、普通の女の子」
・表紙用紙：LKカラー180kg レッド(マットPP)
・遊び紙：色上質薄口 赤(前後)
・本文用紙：淡クリームキンマリ90kg
・ページ数：24P
・印刷所：オレンジ工房さん
これはパッと見た感じ普通の本だけど、表紙を開けると赤い本。LKカラーの色のついている面を内側にして白い面にイラストを印刷して、前後に赤の色上質紙を挟んでいるので前から開いても後ろから開いても赤い。
女子高生が自分が普通の女の子すぎて悩むみたいな話だった(多分。記憶が怪しい)ので、一般的によく言われる女の子のイメージとして赤とかピンクとかの要素を入れたかったようです。そんなわけで開くととにかく赤い本になりました。
これは表紙デザインの話なのですが、今見るとなんでひらがなと漢字のフォント変えてるの？ という気持ちになります。
2017/05/04発行「ハッピーエンドの境界線」
・表紙用紙：羊皮紙 茶160kg 白印刷(PPなし)
・遊び紙：タントTS-9 N-9(前のみ)
・本文用紙：淡クリームキンマリ72.5kg
・ページ数：52P
・印刷所：プリントオンさん
プリントオンさんのホワイトセットを利用しました。白印刷本です。あと私にしては珍しくPPを付けていない本です。
初めて白印刷に挑戦したのでこんな風になるのか！と感動しました。表紙の白印刷は白100%ですね。
遊び紙は前から使いたかった紙なので使いました。忘却探偵シリーズで遊び紙として使われていたのが可愛かったので…。
2017/11/03発行「帰り道、モラトリアムなデートをしよう」
・表紙用紙：エスプリコートVエンボス180kg ストライプ(マットPP)
・本文用紙：淡クリームキンマリ90kg
・ページ数：16P
・印刷所：オレンジ工房さん
勝手に縦縞(ストライプ)で印刷されてくると思い込んでいたら横縞(ボーダー)で印刷されてきた本。だって用紙の名前にストライプって入ってるから…。(印刷される向きは注意書きがあったような気もする)
これはこれでグラデーションと紙自体の柄が対応していていい感じに見えてきます。
表紙用紙が薄いのか、表紙からうっすら本文が透けて見えます。遊び紙なりワンクッションを置くページなりを挟んだ方がいいかもしれないです。
あと、16Pの薄さで淡クリームキンマリのような柔らかい紙を使うととんでもなく読みにくいということに気付きました。前述の通り、表紙用紙が薄い気がするので組み合わせもよくなかったのかもしれません。
というか、表紙から本文が透けて見えるのをうまく使ったら面白い装丁が作れるのでは…と少し思いました。
2019/01/27発行「未完の結末は真四角」
・表紙用紙：シャインフェイスゴールド 180kg(マットPP)
・遊び紙：グリーントレペ(前のみ)
・本文用紙：淡クリームキンマリ72.5kg
・その他特殊加工：変型断裁(正方形)、箔押し
・ページ数：44P
・印刷所：プリントオンさん
ずっとやってみたかった正方形断裁と箔押しを同時に叶えるために作った本。あと推し色のトレーシングペーパー遊び紙を挟んだりとにかく推し色の本が作りたかったので作った楽しかった本です。
箔押しをどんな紙にしようか迷っていたのですが、中身をキラキラした話(当社比)にするぞ！ と思っていたので最終的にこちらもキラキラした特殊紙+マットPPになりました。
同じようなパール系特殊紙を使った「どこですかっ、音楽室の幽霊さん！」と比べてみるとこちらの本のほうがキラキラ感が高い気がします。あとこちらの方が上品な感じがします。
箔押しが初めてだったので線が綺麗に出るかなとドキドキしていたんですがとても綺麗に出してもらいました。満足です。
きらきらセットで印刷をお願いしています。箔押しセットというのもあるのですが、そちらは使いたい紙が表紙用紙として選択できませんでした。
ところで、友人と話していた際、変型断裁ってお高いんじゃないの？ みたいな話があったんですけど、印刷所によっては早割で選べるオプションとして入っていたりするので早割を目指せば実質無料ですよ素敵ですね。
まとめ
表紙用紙を変えるだけでもかなり楽しいので、みなさん色んな紙を使ってどんな風になったか教えてください。よろしくお願いします。
特殊紙っていいね。
