さまざまな備忘録

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ドクターコッペリウスを見に行きました(11/12 昼公演)

ドクター・コッペリウスを見てきました。11/12の昼公演。

うまく言葉にまとめられそうにないのですが、一つの習慣としてイベントごとの感想はまとめることにしているので今回もまとめます。

相変わらず長くなりそう。そろそろ短くまとめる努力をしたい気はするけれど、まだまだ書き足らないと言い出す結論が見える。

まず、今回の公演についてというよりも生まれて初めて本格的なオーケストラを聴きに行った気がするので、その辺りを書いておきたい!(本格的なと書いたのは、今までアニメ作品のオーケストラコンサート、というかタイバニのオケコンには行ったことがあるので、今回は本格的なと入れました)

うっかり寝てしまったらどうしようと思っていたんですが、一部も二部も意外と楽しく聴けてなんとか寝ずに済みました。

イーハトーヴ交響曲はCDを持っているのですが、やっぱりCDより実際に聴く方が細かく音が聞こえたり迫力があったりして面白いですね。

普段は安いイヤホンでしか聴いていないので余計になのかもしれませんが、小さい音がよく聞こえて強弱か鮮明になっていたりそもそも音色が全然違って聞こえたりして新鮮でした。やっぱり何事も生で分かることがあるんだなあと思いました。

あと、単純なことなんですけど、あれだけの人数でちゃんと音が合うのってすごい。プロの方々なので当然なのかもしれませんが、素人からすれば本当にすごい…。

一般的なオーケストラの客層がどんな感じなのかは知らないんですけど、今回はミクさん好きの人がいたり、普通に音楽を聴きに来たらしき人がいたりと色々混ざってる印象でした。一見ミクさん目当てじゃなさそうな人でも、実はミクさんのコラボ眼鏡掛けてたりしてあっこの人もか…ってなったりしたのが面白かったです。

イーハトーヴ交響曲、CDで聴いてとても素敵な曲だと思っていたので、今回改めて演奏が聴けてよかったです。あとミクさんが踊ってくれたのもよかった…。

CDでは声だけしか聞いていなかったのでミクさんこんな踊りをしてたのか! とか、こんな服装だったのか! とかわかりました。

イーハトーヴ交響曲についてはこのぐらいにしてドクター・コッペリウスについて語ろうと思います。

なんだかうまく言葉にできないんですけど、すごかったです。ミクさんがピンボケしてて(投影については後で語ります)途中からミクさんらしき霞を幻想として見ているんじゃないかと思ったりもしてましたがなんかもうすごかった。

音楽と生身の人間のバレエとミクさんのバレエが綺麗に混ざってて、一つの舞台作品みたいだなと思いました。舞台作品として扱うべきなのかもしれない。その辺りはわからないけど。

ドクター・コッペリウスという作品は、「いつかホログラフィーとバレエを踊りたい」という糸川博士の言葉への答えなんですよね。どこかの振り付けでコッペリウス役の人とミクさんの手が触れ合うようなところがあって、それが本当に手を触ってるみたいに見えて「ホログラフィーとバレエを踊る」という未来の出来事が実際に起きてるんだなと思いました。コッペリウス役の人がミクさんをリフトアップしたところもその一つで、なんとなく会場がどよめいたように感じました。ミクさんとコッペリウス役の人が対等に一対一のバレエを踊る人として踊っている感じとか重量感とかがあって、それでいてミクさんはちゃんと楽器として機能しているところとかがなんだか不思議な感じでした。

始まる前にパンフを読み込むといいと色んな人が言っていたのでざっと目を通してから公演を聴いたんですけど、このアドバイス本当にありがたかったです。見ておいたおかげでストーリーもその他色々な点もわかりました。

「重力やその他色々な柵を超えていこうとする人間の情熱」というのが今回のテーマだという話がパンフレットに載っていました。その話を見てからドクター・コッペリウスという作品を聴いて、初音ミクという存在を10周年を前に振り返った時、様々な柵を超えていくためのツールとして初音ミクは存在し続けていたのではないかと思えてきます。同人音楽の界隈で埋もれていた人がいつの間にかメジャーデビューしていたり、新しい投影技術を作ろうと頑張っていたり、そんなことを実現させてきたのがミクさんなのかなと。冨田さんもミクさんのそんなところが好きだったのかなと思えてきます。聴きながら、ミクさんのそんな性格を表現したかったのかなーとか、素人考えをしていました。

今回はイーハトーヴ交響曲とは違って色んな前情報を入れてから見たからか、その分冨田さんが表現したかったことが汲み取れるような気がして、ドクター・コッペリウスという作品が第一楽章と第二楽章のない、ある意味で未完のままで終わってしまったのが残念でなりません。

作品の完成形が見てみたかったという消費者的な目線での残念もあるんですが、それにプラスしてどうやら他の視点での残念さもあるようです。公演後に客席で一人しみじみと泣いてしまいまして他にも残念に思うところがあるんだろうなーと渋谷を歩きながら色々考えて電車に乗ったぐらいでなんとなく答えが見つかりました。非常に個人的な感覚の話なんですけど、自分の好きなものを共有していた人がいなくなるのってなんとなく悲しいというか、寂しいですよね。

話を変えて、今回の投影について気になったことなど。

最初のところで書いた通り、途中からミクさんっぽい色合いの霞を見ているような気分になってました…。

今回のチケ運が素晴らしくて一階の8列目というかなり前方、しかし端という席だったんですけど、その位置でもなんだか不思議な見え方をしていた気がします。ミクさんの輪郭がぼやけていたような…。ぼかしたレイヤーのモードをスクリーンにした感じ。これはこれで天女の子どもという不思議っぽさが出てるな!とか思ってたんですけど、これは座席の角度の問題なのでしょうか。

ミクさんが一部影になってた、というかミクさんに黒い線が被る箇所があったんですけど、あれってどういう意図のものなんでしょう…。

天井に吊るされていたセット(スクリーンとして使っていた立方体のアレ)のフレームがミクさんの姿に被って影になっていて、完璧にその部分が写ってない状態なのかな?と思ったんですがそういう作りのセットなのか判断がつかない…。

今回はイーハトーヴ交響曲がマジカルミライと同じようなディラットボード形式、ドクター・コッペリウスが初音鑑と同じようなペッパーズゴースト形式だと思う(根拠はない)んですが、どちらも一長一短なのですね。イーハトーヴ交響曲はミクさんだけが写っていればいいのでディラットボードで十分なんですが、二人で一緒に踊るとなるとディラットボードだと薄っぺらい感じになってしまいそう…。どちらにしろ、人間側の動きは多少難しい!

来年の再演の際にはまた違った感じになっているのかな? とひっそり楽しみにしておきます。再演行けるかな。

そういえば途中の惑星リミックス?がすごかったです。自由にリズムに身を任せて~とか激しい曲を聴きたい気分じゃなければ出入り自由だからロビーで待っててねっていうアナウンスが衝撃的…。身体全体で重低音を感じてしまった…!

それぐらい大きな音だったんですけど、終わった後に耳の調子が悪くなることもなく…。ライブハウスだとものすごい大音量で終わった後耳がおかしくなったりしますけど、やはりオーケストラのコンサートだしホールだしでそのあたりこだわってるんでしょうか。快適に聞いていられるので、これはもう寝てしまっても仕方ないなーという気になってしまいました。

ドクター・コッペリウスが終わった後に渋谷をうろうろしたり、東京ドームシティアトラクションまで行ってハイキューコラボをちょっと楽しんだり、なかなか充実した旅でした。

今回は前泊してたので、朝ご飯のために築地市場に行ってみたり美味しいものをたくさん食べれました。でも食べたかったものを食べ損なったのでリベンジしたい! 築地市場どうなるか分からないけど!

そういえば渋谷で迷子になるという事件も発生しましたね。渋谷の道は入り組みすぎでは…。坂道を登ったり降りたり、渋谷は本当に谷だと実感しました。

あと、最後の最後、帰りの新幹線でお隣に座っていた方がお菓子をくれました。おいしかったしちょっとしたお話もとっても楽しかったです。

迷子になっていた最中に見つけた看板です。

渋谷の奥の方まで行ったのは割と久しぶりでした。

こういう可愛い看板とか見つかるなら迷子になるのもいいかも…。とは、歩きすぎで筋肉痛になった身では言えない。

来週末はEGOISTのライブに行きます。実は無料会員ながらファンクラブに入っていたので、折角の機会としてファンクラブ限定ライブに行ってみることにしました。

Zepp Nagoyaって初めて行くし、EGOISTのライブも初めてなんで楽しみです。ドクター・コッペリウスとは違う形式ですが、これも映像リアルタイム出力するライブですよね。二週続けて行くことで新しい発見があるかもなーとそんなところも楽しみです。